Mt. Shasta

Mt. Shasta

トレイルの長さ:片道6マイル

一番高い所:14,162フィート

登らねばならぬ高さの合計:7,200フィート

1998年7月


昨年は装備不足で見事にずっこけました。 今年はその言い訳はききましぇん。 また失敗したら「昨年に比べてダントツに雪が多かった」 ってのを今回の言い訳にしようか、などと弱気なことを考えつつ、やってきました。
Bunny Flatという標高6,900フィートのキャンプ場で 高度順化にいそしむの図。


夜中の12時を過ぎて、いよいよお出かけの直前。 結局2時間ほどしか睡眠はとれませんでした。 キャンプ場で昼寝をするのはかなり難しいことを発見(うるさい)。


夜中の1時ごろです。2時間しか眠れなかったため、頭ボケボケ状態で出発。 この後、吉野Aは合わないヘッドランプのバンドで頭痛を訴え、 吉野Tを慌てさせました。


トレイルは完璧に雪の中。すっごーく、寒い。 ウィンドストッパーの手袋は優れものでした。


Helen Lake(標高10,443フィート)のあたり。 ここで1泊してから頂上アタックをかける人が多いです。 ここまで5時間近くかかりました。昨年は2時間半ほどで着いたのに。 (雪がなかったのと、装備が軽かったため)


Avalanche Gulchの登りの途中。35度の雪の壁が迫っておりました。 たかだか2,500フィートの上りに、3時間も費やすはめに。


Avalanche Gulchをようやく登り終わって、 Thumb Rock(親指岩)からMisery Hill(悲惨な丘)に向かうところです。 あまりにもゆーっくり登ると、高度障害がこの時点(約13,000フィート)でも さほどひどくはならないようです。


いよいよ陽射しが強くなってきたので、日焼け止めを塗りたくるの図。 しかし、こまめに塗り直さなかったので、結局焼けました。


残りは1,000フィートちょっとなんですが、それがまた遠い。 上の方に見える4人組の中の一人の人が、 頂上で「ガンバッタネ」と日本語で誉めてくれました。 何故か山に登ると日本語を話せる人によく遭遇します。


Misery Hillを登り終わって頂上Plateauに出たところ。


いよいよ頂上直下です。なのにどうしてここだけ雪がないのか、 アイゼンを履いたままガレ場を歩くのにどーしても抵抗を覚えるのでした。 Tはこの時点でアドレナリンのバルブ全開状態になり、頂上まで走って行ってしまいました。 後ろに見えるのは頂上Plateau。


Aの場合、アドレナリンがついに出ないまま、 変わらぬペースでよちよちと最後の10メートルを歩いてます。


ここが頂上。手にしているのはドカ弁、 ではなくレジスターブック。 登ったらきちんとここにサインしましょう。 (Whitneyではレジスターブックの存在を知らなかったので、未だに悔やんでいます)


「ガンバッタネ」のおじさんが 「イチ、ニ、サン」と言って写真を撮ってくれたのでした。


上りに費やした時間は休憩を含めて何と10時間。 時速にして平均0.6マイル。 しかし、一旦下りはじめると、ここは早い。 理由はこの次に書いてあります。


ここは上りに3時間もかかったAvalnche Gulchの下り。 写真左に見える溝はみんながお尻で滑ったグリセードの跡。 このように尻制動で滑り降りると数十分でHelenまで着いてしまうというわけです。 最高速度は時速30マイルにもなるという噂。


Helenのかなり下。既に5,000フィートを下りましたが、 費やした時間は、たったの2時間。


と、言うわけで、今回は見事成功。 うん千ドルの投資が無駄にならずに済みました。 下りは結局4時間を切りました。 それにしても、 シャスタはこれまでの山の中では一番きつかったです。