Echo Creek
標高 9,500フィート付近
Yosemite National Park

2002年9月21-22日

熱波が来るらしいと言うので少しでも涼しい山に行こうと提案したのだが、Aは 「家の中でじっとしている方が暑い山の中を歩くより涼しい」と気乗りがしないようなので、 土曜の10時に一人で家を出た。今回はTuolumne Meadowsから 峠を越えた南側にあるNelson Lakeへ行くつもりだった。

トレイルへッドはTuolumne Meadowsのキャンプグラウンドの中にある。 Elizabeth Lake(2マイルちょっと)までは下ってくるハイカーによく出会った。 湖まわりのメドウはからからに干上がっていた。 以外にも一時間半弱で峠(10,200フィート位)に着いた。 振り返るとMt. ConnessやLembert Domeがきれいに見える。
峠の南側(Echo Creek側)に下り始めると、極端に道が荒れ始まった。倒木がやたら多い。 しばらくいくとやがてメドウが広がってくる。先ほどまで谷筋をかすかに流れていた水もここにいたって、 メドウの底に吸い込まれてなくなってしまう。Wilderness Centerで 「Nelson Lakeでの焚き火はだめ」ときつく言われたこともあり、9,500フィート付近の ここを今日の天場とする。
今日は単独行なので豪勢にビールを携帯用アイスボックスに氷で冷やしながら持ってきた。 すばやく木を集め火を起こし日の入りを待つ。この頃になって、数組のバックパッカーが、 メドウの対岸を通り過ぎていった。やはりNelson Lakeに行かなくてよかったと無理やり思い込む。
谷間にテントを張ったため、夜はかなり冷えた。 夜中に目を覚ましテントから周りを見渡すと、岩稜が満月に照らされて 真っ白に聳えている。メドウも真昼のように明るい。 ちょっと凄まじいくらいの景色であった。あまりにも冷えてきたのでパックを上にかけて 寝ていたら明け方うなされてしまった。人の声も聞こえたような気がしたが、これだけの月夜でもあったし、 これが夢だったのかどうかは定かではない。
朝起きるとすぐに焚き火を起こし、朝ごはんを作りながらテントの撤収を開始した。 早々にパッキングを終えコルへと登り返す。Nelson Lakeには行きそこなったので、 せめてピークのひとつも登って帰る事にした。目指すはコルから南東に見える標高 11,105フィートの無名峰。カメラだけ持って出かける。40分ほどで着いた。
Mt. Dana山群(右端)からSunrise方面(左端)への180度+のパノラマ。右手前はJohnson Peak。 中央にElizabeth Lake、Lembert Domeが見える。
裏側Vogelsang方面を見た(約120度ほどのパノラマ)。すぐ足元の湖はReymann Lake、 その奥はNelson Lake。写真ではよくわからないが、Evelyn Lakeがきれいに見えている。 はるかかなたの高峰はMt. Lyell とMt. McClure。