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トレイルへッドはレンバートドームの近くから始まる。
一部景色の開けるところはあったものの、樹林帯のなかの緩やかな斜面を
だらだらと6マイルほど歩く。とは言うものの、高度のせいでなかなか心肺に
堪える。写真はカセードラルピーク(中央)方面。
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1時間も歩くと人と出会わなくなった。これはいよいよYoung Lakeが独り占めできるかもしれない、と
思い始めていた。歩き始めて3時間、湖が見え始めた辺りから人、テントの気配がし始まる。
湖北端の枯れ切った出水口に着くにいたっては10人ほどの団体がわいわいがやがやと夕食の準備をしている。
さすがヨセミテ、オフシーズンとはいえ週末の水場は人が多い。一気に興ざめした吉野屋はプランB
に入る。
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まずはTが出水口から続く枯谷沿いに道なき斜面を下って行く。
高度差にして450フィートも降りると水がざあざあと流れている
他の谷との出合にぶつかる。やや狭いが平らな場所もある、
しめしめと思いまた上り返し、Aとともに荷物を持って降りていく。
この下りでなぜかAはばててしまう。よく考えると今日は昼に
クリフバーを食べたくらいでここまでやってきたせいで、燃料切れらしい。
すでに日は西に大きく傾き、Mt. Connessが赤く染まろうとしている。
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出合について慌ててテントを設営し、水汲みを終えた瞬間に太陽が沈み
一気に暗くなりはじめる。この天場は地図上でちょうど9,400フィート地点にある。これは
焚き火が出来る標高の最高限界(9,600フィート)近く。薄暗闇の中にぼーっと見える薪を拾い集め火を付ける。
ここは人が足を踏み入れないようなオフトレイルなのでいたるところに薪が落ちている。
こうしてビール、柿の種、そしてボンカレーと続くフルコースキャンプデナーが始まった。
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