Young Lakes
標高 9,850フィート付近
Yosemite National Park

2002年9月14-15日

金曜の夜K夫妻宅でYoung Lakesの話でもりあがった。それではというので翌朝、 二日酔い気味の頭を抱えてどたどたと準備をし10時に家を出た。 目指すはヨセミテのTuolumneメドウ。ちなみにK夫妻は6月にYoung Lakesに行った際、 蚊のピークシーズンだったために散々な目にあったそうだが、 9月ならば少なくとも蚊の問題はないはずである。4時間後ウイルダネス許可証の発行オフィスに着いたが、 2:45分まで昼休みとのことで、約一時間ほど待たされた。

トレイルへッドはレンバートドームの近くから始まる。 一部景色の開けるところはあったものの、樹林帯のなかの緩やかな斜面を だらだらと6マイルほど歩く。とは言うものの、高度のせいでなかなか心肺に 堪える。写真はカセードラルピーク(中央)方面。
1時間も歩くと人と出会わなくなった。これはいよいよYoung Lakeが独り占めできるかもしれない、と 思い始めていた。歩き始めて3時間、湖が見え始めた辺りから人、テントの気配がし始まる。 湖北端の枯れ切った出水口に着くにいたっては10人ほどの団体がわいわいがやがやと夕食の準備をしている。 さすがヨセミテ、オフシーズンとはいえ週末の水場は人が多い。一気に興ざめした吉野屋はプランB に入る。
まずはTが出水口から続く枯谷沿いに道なき斜面を下って行く。 高度差にして450フィートも降りると水がざあざあと流れている 他の谷との出合にぶつかる。やや狭いが平らな場所もある、 しめしめと思いまた上り返し、Aとともに荷物を持って降りていく。 この下りでなぜかAはばててしまう。よく考えると今日は昼に クリフバーを食べたくらいでここまでやってきたせいで、燃料切れらしい。 すでに日は西に大きく傾き、Mt. Connessが赤く染まろうとしている。
出合について慌ててテントを設営し、水汲みを終えた瞬間に太陽が沈み 一気に暗くなりはじめる。この天場は地図上でちょうど9,400フィート地点にある。これは 焚き火が出来る標高の最高限界(9,600フィート)近く。薄暗闇の中にぼーっと見える薪を拾い集め火を付ける。 ここは人が足を踏み入れないようなオフトレイルなのでいたるところに薪が落ちている。 こうしてビール、柿の種、そしてボンカレーと続くフルコースキャンプデナーが始まった。
三日月も早々に沈んで、満点の星が出るころに、お開きとした。いつもならばテントの周りに 動物の気配がするのだが、ここはやたら静かだった。翌朝はじめてどのような ところに泊まったのかがわかった。はるか上にはRagged Peakのピナクルが見える。 湖は樹林帯が消える辺りにある。
朝ごはんを食べ、火の跡片付けをしてから上に向かって登りはじめる。 湖岸では昨日の団体ががやがやと楽しそうに朝飯を作っている。今日は少しうす雲が かかり少し肌ざむい。
風の音がが段々強くなってきたが、樹林帯の中の道は風が通らないので楽に歩ける。 途中景色を見に近くの岩山へ登る。これはBanner(左端)、Ritterから始まり、 Lyell、 Cathedral Peak、Fairview Dome、 Mt. Hoffman、 Glen Aulin (右端) を含む120度のパノラマ。