Cherry Creek
標高 約5000 フィート
Emigrant Wilderness

2003年5月24-25日

「メモリアルデイウィークエンドは一年で最も人出が多い」と言うAの警告を全く聞いていなかったTは 24日の朝、思いつきでHetch Hetchyのトレイルから入りWapama Falls Creek の源流へ泊まりがけで探検に 行くことにした。んが。ヨセミテ公園入り口のRanger Stationで「空いているトレイルなんぞない」と あっさり断られてしまう。 ではと、バックアッププランに切り替える。行き先は去年の秋に行ったEmigrant Wilderness のCherry Creek。まずはGrovelandにあるNational Forestの Ranger Stationに引き返し、許可を手に入れる。おまけに去年歩いた林道も 開通しているので、トレイルヘッドまで車で乗りつけられるとのこと。アプローチは楽勝の気配。 1時間後(5時)にはトレイルヘッドに着く。 さすがに連休ともなるとバックパッカーの車が多いのであった。




トレイルヘッドと言っても、百メートルも歩くと道らしきものは消えてなくなり、 全くの密林歩きとなる。しばらく行くと、水の滲み出している斜面に踏み込んだ。 足元に蠢く物があるので、よく見ると赤いヤモリであった。突然の珍客に あわてふためいて(のろのろと)逃げまどうのであった。
やっとの事で密林を抜け出す。荷物が重いと藪漕ぎは困難。

1時間ほど歩いたところでキャンプ地を設定する。 薪を集めて夕飯を食べ終わるともう8時。後は焚き火をしながら 暗くなるのを待ち、星を眺めるだけである。後に北斗七星を見つけ北極星らしきものを見つけるものの、 コンパスの北とその北極星らしきものが一致しない。次からは星座早見表が必要だ。

翌朝。ゆっくりと朝ごはんをてべてからクリークを見に行った。 なんと去年歩き回れた川底は、雪どけ水による激流の下であった。

クリークまで降りていき、水の勢いに圧倒される。 ここの川底は、昨年の秋にはからからに乾いた平らな岩場であった。

下流のほうを見たところ。Cherry lakeが見えている。このあたりの川底に大きな 岩穴が穿たれていた。

さて帰りにはGPSでナビゲーションの練習をする。空のよく見える岩場では実力を発揮したのだが、 一度林の中に入ると、信号を受信できず全く役に立たなかった。勿論視界も全くきかず、コンパス もよく使えない。結局は感に頼って歩く方が信頼でき、かつ早いことがわかった。