Kendrick Creek偵察



Yosemite National Park
2003年9月27日

Yosemiteにはトレイルが網目のように張り巡らされているが、 一番大きい網の目(?)はEmigrant Wildernessと接する北西部にある。 その中心にはKendrick Creekが流れ、その水はLake Eleanorに注ぎ込んでいる。 手もとの資料を調べたが、その辺一帯がどんなところか書いてあるものはひとつもない。 まさにヨセミテトレイル網の大空白地帯だ。 今日はそこを偵察しようとHetch Hetchyに出かけてきた。 公園入り口付近(Mather)は人口火災の煙が漂い、朝8時半だというのに太陽がオレンジ色だった。


あまりもの煙に行っても何も見えないのではないかと心配になり、公園入り口でレンジャーに "煙は昼には晴れ上がるの?"と聞くと"ダム付近は晴れているわよ"との答えが返ってきた。 確かにダム付近には煙は来ていないものの、上の方には煙が漂っていて、あまり遠望がききそうにない。 尚且つ煙臭い。太陽はあいかわらずオレンジで夕方のハイキングの気分だ。


今日のルートはダムからJack Main Canyon Trailを使いBeehiveに到る。そこからLaurel Lakeの北岸 に向かい、クロスカントリーでKendrick Canyon方面へ入り込み、谷の様子を伺ってみるというものだ。 高度が低いだけあって、トレイルは見通しのきかない林の中を縫っていく。 (帰り道に気づいたが、Beehiveには人口的に作られたSpringがあり水が湧き出ていた。)


この日は湿度が高く、大汗をかいてやっとLaurel Lakeの北岸に着いた。そこからトレイルを外れ 北へと進んでいく。蓮の葉だらけのぱっとしない湖を抜けたあたりで白い岩が木の陰に見え始まる。 おお!と思わず声を出し更に進むと、ぱっと樹林帯から抜け出てKendrick Creekが目の前に開けた。 12時半を引き返し時間と決めていたので残った30分を使い岩の斜面を谷底のほうへ下っていく。 岩はよく磨かれている。地図によると谷底には湖がいたるところにあり、 Cherry Creekとはまた違った楽しみ方ができそうだ。 写真はUターン地点(北緯38度1.147分、西経119度47.921分)で撮影。 残念ながら、谷の奥(右側)は煙でよく見えない

1時間強のオフトレイル行動でトレイルに戻ってきた。せっかくだからとそのままLaurel Lakeを 反時計回りに一周してBeehiveに戻る。後は一気にダムまでノンストップで歩き続ける。 ダム横の駐車場に着いた4時、やっと太陽が煙雲から出ようとしていた。 今日は19マイル7時間の行動、Kendorick Creekの遡行の為にはまだまだ偵察が必要だ。