Tuolumne Peak



10,845 ft.
Yosemite National Park
2003年10月5日

昨日は朝3時に早起きしたものの、どこに行くか最後まで決断がつかず、 ずるずるとしているうちに時間は過ぎ去り結局山に行きそびれてしまった。 そんなときは残りものピークのハンティングをしようとTuolumne Peakを目標に決め、翌朝 5時に家を出た。8時半ごろMay Lakeトレイルヘッドに着くと、 なんとつい先週スイス旅行から帰ってきたばかりのK夫妻がちょうど車から出てきたところに ばったりと出会う。あまりの偶然にお互いぽかーんとし、その後お互い笑い出した。 Mt. Hoffmannに遊びに行くという。見てきたヨーロッパ3大北壁やモンブランの話をしているうちに May Lakeにはあっという間に着いてしまった。


May Lakeからトレイルを1/4マイルほど北上したところからトレイルを外れ、枯れたメドウに入り 北にある小さな谷を詰めていく。すると突然あまりメインテナンスのされていない 踏み跡に突然ぶつかった。どうも隠されたトレイルがあるようだ。やがて前方の視界が開け、Tuolumne Peakが目の前に見え出した(写真)。ここからは一気に頂上を目指し、草と岩の混ざった 斜面を登っていく。


頂上近くの斜面は典型的なClass 2のコースだった。ぐんぐん高度が上がり、景色も広がっていく。 偽ピークを越えて100メートルほど進み、最後の岩を攀じ、ぽっと頂上に着いた。 Glen Aulin方面の景色がばーんと広がっている。2週間前に行ったWildcat PointやCold Mountain周辺が よく見える。所要時間はトレイルヘッドから1時間45分。頂上のレジスターボックスの記録によると、 1週間前の日曜以来、誰も来ていないようだ。


セルフタイマーでMt. Hoffmann方面の撮影をする。 先週の煙がうそのように空は澄んでいる。

来た道を引き返すのもあまり面白くないので、稜線を南下してみることにした。南東の斜面に沿って 1キロほど行くと、May Lakeの北に広がる岩の大斜面地帯を見下ろせるところに着く。ここから 稜線はナイフエッジ状で通れないので、後は下ることにした。 トータルの行動時間3時間半の極めてライトなデイハイクであった。あとはK夫妻が戻ってくるのを待ち、 つるんでベイエリアに帰った。