Stanford Point
5,400ft.付近
Yosemite National Park

2004年2月28日

嵐の後の晴天は青空の下、真っ白なValleyを見る数少ない チャンスだ。そこでStanford Pointへスノーシューで行ってみようと決める。 公園内はチェーン規制があるものと思っていたが、Arch Rock(140号側)のゲートではなんとも言われず 一気にWawona Tunnel前の駐車場まで来れた。残念ながら谷底にはあまり雪は降らなかったようで、 木々は黒々としている。しかしHalf DomeとClouds Restの斜面には雪がべったりと 張り付いている。天気は快晴だが冷たい風が吹き、震えながら準備をする。 8時45分出発。トレイルヘッドの最初の50メートルほどは氷でがちがちに凍っており、注意深く 歩く。なぜかAは最初の上り口の氷の上でじたばたしている。



トレイルには既に足跡がついていた。少しガッカリしながら登る。 10分ほど進むと周りの視界が開け、先客はそこでUターンした模様。思わず喜ぶ。 ここでスノーシューを装着、ラッセル開始。


楽しいラッセル(写真上)は最初の30分ぐらいで終わってしまった。スノーシューは新雪に ずぶずぶと沈み込み、なかなか進まず息も上がる。Inspiration Pointについたのは行動開始から1時間強の後。 時速1マイルほどの進み具合だ。さてこのInspiration Point、100年以上前の写真と比べると、 木が一帯に生え、見通しが悪い。景色を見にここに来る価値はないと思った。


Inspiration Pointから次の2時間弱ほどは見通しの利かない樹林帯の中をひたすらラッセル。 やっとOld Inspiration Point(Mt. Beatitude)の上の尾根についた。Aはここでもう充分だから引き返そう と言うが、TはStanford Pointまでは行くと言い張り更に1時間近く進む。 この時点でTの足の筋肉はぴりぴりとし始めていた。これは明らかに筋肉内の グリーコゲンが枯渇してきた証拠。


Stanford Pointからのショット。ここは高度がやや低めなのでMt. Hoffmannはもはや見えない(前の写真と 比べてください)。が、Bridalveil Fallが代わりに見えている。 それまで快晴だった空には雲が出始め、さらにここは吹きさらしになっている。 寒いので、写真を撮った直ぐ後は早々に引き返す。帰りは自分たちの踏み固めた道を ゆっくりとたどって帰る。

Inspiration Pointに戻ると、5-6人ほどのスノーシューハイカーが来たと見え、 立派な(ボブスレーコースのような感じ)雪道が出来上がっていた。 疲れた足にこれはありがたいと、どこどこ下る。 という訳で3時15分駐車場着。今年最もきついハイキングを終了。