Olmsted Point
8,400ft.
Yosemite National Park

2004年4月3日

2週間前に見たTenaya Lakeの色が気になったのと、去年の暮れに行き損ねてしまった こともあり、再度Olmsted Pointに出かけることにした。今週末は満月にぶつかり 夜間行動もできるので、泊まって帰ることにした。 朝、Big Oak Entrance横のHodgdon Meadowキャンプ場にテントを設営し、今夜の宿泊地を確保。 その後すぐYosemite Valleyに向かう。Curry Villageの駐車場の車数はぐんと増えている。 舗装部分は既にいっぱいなので、ダートロードの横に駐車となる。 9時40分出発。Mirror Lakeへの道には、撮影会があるのかカメラと三脚を持った人がたくさん歩いていた。



Mirror Lakeを過ぎ、いよいよSnow Creekの上りが始まる。既に時間も遅いので、陽がよく当り 汗が額を流れおちる。今回は道を間違えなかったものの、結局リムにたどり着いたのは 出発から2時間強ほど経ってから。さすがにここまでは雪が無かったが、少し先のSnow Creekに架かる橋を 越えたあたりからはトレイルはほとんどが雪の下となる。7,500ft.付近の分岐点で スキーに履き替える。どちらに進むか悩んだが、前回行って途中まで地勢のわかっている 右側を選んだ。前回の到達点を越え高度8,200ft.付近になると、木はまばらに生え始まり、 好きなところを行けるようになる。Tioga Road(写真:Mt. Hoffmann)めざし尾根を真北に進んでいく。


5時間弱でやっとTioga Roadに出た。ここに使うことがないとわかったスノーシューと軽登山靴をデポする。 あとはOlmsted Pointめざしひたすら進む。道には深いところで1メートル強ほどの雪が残っている。 すると途中で10名ほどの重装備のスキーツーリング帰りの団体に出会う。「スノーシューと靴が この先に置いてあるけど、自殺者のものでないからびっくりしないでね」などと話しかけた。 後でなんとくだらない事をいったのかと反省。


Tioga Roadを滑走する事30分でOlmsted Pointに到着(3時ごろ)。この時点で天気はだいぶ悪くなっていた。 天気がよければ近くの小高い丘に上るつもりだったが中止。という訳で 林の中に埋もれかけたTenaya Lakeの写真しか撮れなかった。


ついにClouds Restにも雲がかかり始まった。Mt. Hoffmannのほうには暗雲が立ち込めて いる。これはいかんと、急いで戻りはじめる。 ところで、今日の雪はベースがしっかりしまっており、表面5センチほどがややざくざくといった感じ。 また木が少ない斜面であったこともあり、それなりにターンができ(初めて道路以外で)楽しく滑降してこられた。


日暮れが近づくころリムを下り始める。来年発行の25セントコインのデザインに も登場するハーフドームを記念撮影してあげる(もっともこのアングルは一番ハーフドームらしくないものだが)。 谷底に着いたときには真っ暗になる。ヘッドライトをつけて歩き7時40分駐車場着。 ちょうど月がハーフドームの上から上がり、渓谷全体が白く輝き始めた。 (キャンプグラウンド一帯は焚き火と焼肉のにおいで煙かった。)

帰り際にYosemite Villageのマーケットで、ビールをサンドイッチを買う。 9時頃Hodgdon Meadowキャンプ場に戻る。見た限りでは自分を入れて4パーティほど が泊まっているだけだった。ランタンの灯で食事をしたあとは10時就寝。 朝4時にはテントを静かに撤収、帰路に着く。