Ten Lakes Pass
9,700ft.付近
Yosemite National Park

2004年5月8日

Tioga RoadはYosemite Creekまでは入れるというので早速出かけてきた。今日の目標は Ten Lakes Pass、Tuolumne渓谷やYosemiteの北部地帯が間近に見えそうだ。 朝7時頃にCrane Flatのゲートを通過、Tioga Roadに入り込む。 冬には一面松葉で覆われていた路面だが、今日は綺麗に掃除?されている。 雪は一部を除き、道路沿いからはほとんど消え去っていた。 1台の車も見かけること無くYosemite Creekに一番で到着。駐車場の先はゲートがしっかり閉じており、 歩行、自転車での進入は禁止と書いてある。



7時45分出発。最初の40分は日当たりの良い緩やかな斜面を登っていく。 去年の(計画された)火事のため、木々が黒く焼け爛れていた。 その間トレイルには雪は全くといっていいほどない。が、ひとたび樹林帯 のなかに入ると突然雪が現れトレイルは消えてしまった。 沢は水量が増え渡渉は注意しなければならない。 地図とGPSで見通しの利かない林の中を進んでいく。 どうにか10時過ぎにはHalfmoon Meadow(写真)に着いた。 今日の目標Ten Lakes Passは正面のコルの先にある。


Meadowをぬけ、斜面を登りつめTen Lakes Passに着く。東の方に数百メートルほど 進むとTen Lakesを一望できる崖っぷちに出た(11時)。左側の岩壁はTuolumne渓谷の一部(Muirゴルジの 1kmほど上流部の岩壁)。Ten Lakesの湖はコバルト色に凍っている。 背景はSawtooth range(左)からTioga Pass(右)にいたる山並み。 Danaは右端。この写真でははっきりと写っていないが、Glen Aulinの(White Mountainの下部付近あたり) 北西部にあるTuolumne渓谷の志渓Regulation Creekは大絶壁に囲まれていた。 今日はここまでしかこれなかったが雪が消えたらぜひTen Lakes周辺を歩き回ってみたい。


ふと見ると面白く侵食された岩があったので、Aの靴を参考のために横において撮影。


景色を充分堪能できたので引き上げることにする。Ten Lakes Pass自体は平らで木もあまり生えていない。 遠望もあまり利かない。


トレイルヘッドまであと1.5マイルほどのところ。Mt. Hoffmann(中央)の北西部にはまだかなりの 雪が残っている。



2時前意気揚々と戻ってくると、なにやら車にメモがおいてある。によると、今日は道路補修のため、 Tioga Roadは朝にクローズされたとのこと。Crane Flatのゲートは閉めてしまったので、出るときには レンジャーに電話をしてくださいと書いてあった。道理で駐車場には我々の車しかないわけだ。 まずはWhite Wolf近くで補修作業がおわるのを30分ほど待つ(写真)。そのあと監督していた NPSの職員と話をしながら、Tuolumne MeadowsからレンジャーのEricが来るのを待つ。あとは彼の車 にエスコートされてVIP気分でCrane Flatまで戻った。


話をした職員(名前を聞くのを忘れた)は道路保全の担当のようで、観光バスのことをかなりけなしていた。 みんな道路の同じところを走るので、道がすぐ痛んでしまうらしい。除雪の仕事もするらしく、 98年には友人をOlmstead Pointで除雪時の事故で失ったとのこと。昔はスケジュールに追われることなく 楽しく除雪作業をしていたのに、今ではかなりプレッシャーがあり、事故も無理さえしなければ… と話してくれた。本人は30年以上Yosemite付近に住んでいるが一度もハイキングをしたことはないと 自慢していた。えっ!何故?聞くと馬を使うという。などなど色々な話をすることができた。