Tuolumne Peak
10,845ft.
Yosemite National Park

2004年6月12日

ここしばらく渓谷めぐりが続いていたので、今日は趣向を変えて山頂を目指すことにした。 Tuolumne Meadows付近のピークを考えていたが、Tenaya Lake直前で突然気が変わり、 Tuolumne Peakを登ることにした。ルートはMurphy Creekトレイルを経由してアプローチ、 北東尾根を登るというもの。トレイルヘッドは Polly Domeから南西に派生する尾根がTenaya Lakeに落ち込むところにあるピクニックエリア のすぐ向かい側。心配された蚊の攻撃も無く、8時15分行動開始。



Murphy CreekトレイルはPolly Domeの西側の谷をぬけていく。 MercedとTuolumneの分水嶺を越えて少し行くと、May LakeとGlen AulinをつなぐHigh Sierra Loopの トレイルに合流する。そこから0.4マイルほどMay Lake方面に進み、Ten Lakesに向かうトレイルに入る。 この間のトレイルは木が高く鬱蒼としていることもあり、所々雪に覆われていた。 やがてTuolumne Peakの南東側の斜面を緩やかに登りはじめる。 高度を上げるにつれれ、Tioga PassやCathedral Rangeの山々が次々と見え出してくる。 標高9,800ft.(樹林帯限界)付近でトレイルはTuolumne Peakの北東稜を回り込む(写真)。 ここまで2時間半、いよいよトレイルをはずれ、その尾根伝いに頂上めがけ登っていく (頂上は写真左側で、手前の尾根の裏にあり見えていない)。


尾根を登っていくと、やがて雪が現れてきた。すると雪上歩行の苦手なAが「わたしゃここまで」と言い始めるが、 「あと頂上まで700フィートだ、裏山より低いからがんばれ!」などとなだめすかして登らせる。 この尾根はすばらしく展望がきき、Yosemite北部からLyell方面の景色を楽しみながら登っていける。 写真後方はGlen Aulin、Mt. Conness方面。


一息つきながらMt. Lyellを眺める。 このあたりからサンカップが深くなり歩きづらくなり始める。といっても頂上までは あと高度差で300ft.位


出発から3時間半後にはどうにか頂上に着けた。Mt. Lyell方面を見る。右端には 歩き始めたTenaya Lakeが見える。


しばらく頂上で景色を楽しんだ後、下りはじめる。ここ数週間ほど通ったGlen Aulin方面 が正面に広がる。さてトレイルに戻るとAは両足にマメができたという。靴擦れ用のパッチは 高級なので最悪時用にとっておき、無駄とはわかっているがバンドエイドを気休めにはる。 止まると動き始めるのが大変だというので、Aには珍しく、先頭に立ち残り6マイル近くを ノンストップですたこら歩き続け、3時過ぎに駐車場に戻った。 気休めと書いたとおり、バンドエイドは踵のほうに移動していた。 原因は、朝間違った靴下を履いたのに気がつかなかったことらしい。



頂上にあるレジストレーションボックスの記録を読んでみるとTが去年の10月5日に登って以来 二人しかここに来ていないようだ。本日の吉野屋の登山は2004年の2登目にあたる。 「I'm back!」と書いておいた。