White Wolfの西側
8,000-5,200ft.
Yosemite National Park

2004年6月19日

踏破したところは地図に線を書き込み満足するTだが、どうしても気になる部分がある。 White Wolfの西側に広がる樹林帯は、かなりの大きさの地帯が未だにブランクのままだ。 ここにはWhite Wolfを起点として、Harden Lake(写真)、Smith Meadow、Cottonwood Meadow、Old Tioga Roadを通る 27マイルほどのループトレイルがある。ガイドブックによるとこれらは景色もよくなく人気もないそうだ。 ブランクを埋めたいという単純な理由で、一気に歩いてしまうことにした。



8時ちょうどにWhite Wolfを出発。すでにWhite Wolf LodgeやWalk-in Campgroundはオープンしていた。 まずは自転車・ペット進入禁止のダートロードを通り、Harden Lakeへ向かい北上、そこから西に向かい進んでいく。 途中、木の間からPate Valley(Tuolumne渓谷)を少しばかり望めるところ(写真)があったが、 それ以外はひたすら樹林帯の歩きであった。所々にメドウが出てきて、Shooting Starの群生を見ることができた。 Harden Lakeから西は通行量が低いと見え、トレイルはかなり心細い。


Smith Peakの南側にあるSmith Meadowに降りるあたりからトレイルはかなり荒れてきた。 倒木がかなりの頻度でトレイルをふさぎ始め、羊歯・灌木類も覆っている。 メドウ上を通過するトレイルはすべて消え去っており、 その反対側では必ずトレイル探しをしなければならない。Cottonwood CreekからBald Mountain間は 廃道といっていい状態で、クロスカントリールートを行くのと殆ど変わりない。  冬に登ったルートとつなぐ為、Bald Mountainに立ち寄っていく(写真)。 山頂付近はかなりの灌木に覆われており、通過にかなりの時間を費やしてしまった。


さらにBald MountainとOld Tioga Road間のトレイルにもメドウが所々に出てきて、 道探しに手間取る。どうにかこうにかOld Tioga Road(写真)に出たときは思わずほっとした。 この道、舗装はされていなかったようで、全くのダートロードである。 最近人が歩いた形跡はないものの、なぜかメインテナンスがされているようで(?)、 道をふさぐ倒木は殆どない。あとは迷う事も無く(1箇所で渡渉あり)、 10時間弱でWhite Wolfに戻ってくる事ができた。Shooting Starの群生が見れたこと、 Bald Mountain山頂で正式な三角点(注)の写真を取れたことが数少ない喜びだった。

[注]真の三角点は中央に三角形のマークが入っている、ほかに二つほどリファレンスマーカーというのが 近くに2つばかりあるようだ。矢印が入っており、それは真の三角点のある方向を指している。 冬にAが見つけたのはそのリファレンスマーカーのひとつだった。