Mt. Lyell
13,114ft.
Yosemite National Park
2004年7月24日
先週に引き続き測量用マーカーの写真を撮るために、Mt. Lyellに再び登ることにした。
今日は時間がかかりそうなので、普段より2時間ほど早く家を出る。少しぼーっとしなから星空の下
120号を走る。5時45分には満車状態のToulumne MeadowsのBackpacker用駐車場に着いた。
気温は華氏40度位、かなり涼しい。6時ちょうどに行動開始。3時間近く歩くとやっと
奥座敷の山々が見え出してくる。白い山がLyell。
歩き始めてちょうど4時間、11マイル弱地点。ここからはJMTをはずれ谷を登っていく。
一番右のかなり小さい三角形の山がLyell。
谷に入って10分もしたところで水作り休憩。
今日は軽量化のため水は50oz.位しか持ち歩かず、マメに給水するつもりである。
右の山はMacLure。初めてこの谷を登ったときは、霧の中でかつどれがどの山だか良くわからず
ルート取りに難儀した。ちなみにLyellはMacLureの左横のもっこりした岩山の
うしろに見えている。この岩山の真下を目指し谷を登っていく。
Lyell氷河(どちらかというと雪渓)が目前に広がる。ここの直前で
トレイルランニングシューズを登山靴に履き替えた。まだ新雪が融けきらないのか、
頂上直下のベルクシュルント(クレバスのような雪の割れ目)が開いていない。
今回はLyell-MacLureのコルにはトラバースせず一気に右側の低い肩を目指す。
雪は花粉?でところどころ赤く染まっている。
雪面は最後のところでだいぶ傾斜がきつくなってくるものの、キックステップがしっかり利くので
安心して登っていける。岩との接点で、一箇所足場のカッティングをした。
そこから岩場に乗り移る。未だシーズン初めのせいか、浮いた岩やザレがかなり多く
緊張した。写真の山はMacLure。
12時20分頂上着。東半分のパノラマ。左側の黒々とした谷はLyell Canyon。その奥(北)にTuolumne Meadowsが
広がる。Lyell Canyonの右側の尾根はKuna Crest。奥にはDanaがひときわ高く聳えている。
写真右側はRitter Range(Banner PeakとMt. Ritter)、手前の黒い三角形の山はRogers Peak。
さて、今日の目的であった三角点マーカーを探すものの形跡すらない。
またかとひどくガッカリする。USGSが送ってくれた記録には
"Station Mark: Standard tablet stamped 'LYELL NO 2 1952' cemented in drill
hole in large granite boulder"と書いてある。確かにTが立っているところの後ろに小さな
ドリル孔跡はあったのだが… とりあえず家に報告の電話を入れる。
20分ほどで下り始めた。頂上岩場、雪渓を下り安全地帯まで戻ってきたところ。
だいぶ雲が浮いてきた。奥の谷は勿論Lyell Canyon。
JMTに戻ったところでトレイルランニングシューズに履き替え、水を作りあとはひたすら来た道を戻る。
かなりの数のBackpackerに出会う。さすがに最後の2時間はペースが落ちてしまったが、
どうにか6時前にTHに戻れた。まだ元気だったので、そのまま家まで帰る。
頂上にあるレジスターボックス内のメモ帳の表紙にはTが愛用する本
"High Sierra The HIGH SIERRA peaks, passes, and trails"の著者
R. J. Secorの名前が銘打ってあった。彼がメモ帳を置いたようだ。