Cherry Creek
Emigrant Wilderness/Stanislaus National Forest
標高 4,700-6,600フィート付近
2005年5月28,29,30日


28日の朝、Cherry Creekダムを渡ったところで集合し、そこから更に三台の車でトレイルヘッド(林道沿いの広場)まで入る。メンバーはJimとLynn夫妻、Dick、そして見習いのT。まずは本部にこれから行動を開始することと、帰還予定時間の連絡を入れる。Tもかなり重い無線機と予備の電池を渡される。無線機はYosemite National Park及びStanislaus National Forest一帯の幾つかの専用チャネルをカバーしている。


Jimはなんと50ポンドの重量を担いでおり、クロスカントリーでの行動がかなり辛そうだった。その中身はワイン2本、ワイングラス(プラスチック)、ピザを焼く道具、折りたたみ椅子等々。ともかくも5時間近くかけて今日のベースキャンプに着いた(写真付近)。奥にはV字谷の出口の滝が見えている。


ベースキャンプのすぐ上にはV字谷があり、信じられない音と量と勢いで雪解け水が流れている。2年前の7月に見たときは、水量も少なく、たいした音も立てていなかった。テントを設営の後、汗でも流そうと川の流れの弱い部分に浸かったが、あまりにも冷たく、5秒しか足を浸けていられなかった。夕方にはコップ(Tはグラスを持っていない)一杯のワインを振舞われる。話を聞くとLynnは昔、携帯シャワー付きの豪華オートキャンプしかしなかったらしいが、そのうちバックパッキングにはまってしまったとのこと。夜はかなり冷え込み、Tはかなり寒い思いをして寝た。


次の日は、Jimの足の調子がいまひとつなので、DickとTの二人で上流の偵察に出かけた。まずは指摘されていた、Kayakerの間でポピュラーだといわれる水際のキャンプ場(写真)の状況を見に行く。かまどが一つあるのみで、ごみも落ちておらず、綺麗なままだった。GPSで場所を確認、キャンプ地の写真を撮っておく(シーズン後に戻って評価し、今後規制を入れるかどうかを決める材料にするらしい)。



岩場、小さなクリーク、灌木、樹林、残雪を越えて、上流部に迫っていく。写真中央にCherry Creekの本流が見えている。


今回の最高到達地点。雪が斜面を被い始めたので、ここでUターンをすることにした。まだKibbie Ridgeは雪が被っているので、Kayakerも上流に入れそうもないし、もし来たとしても、この冷たい水と激流の中を下れるとは到底思えない。Kayakingのピークは7月と思われる。


水際を戻る。谷には冷たい風が吹き、雲が日差しを遮り、かなり冷え込んできた。二人ともジャケットを着込んで歩く。2時頃BCに戻る。後は、洗濯やゴロ寝をして夕方までくつろいだ。夜になると空は晴れ渡り、月の出も遅かったため、星の観測がよくできた。


今日は帰るだけだ。9時頃に出発。写真中央の黒い岩山の左側にBCがあった。途中で3人のバックパッカーに出会う。突然上流からやってきたレンジャー(に見える)4人に囲まれたので、かなりびっくりしていたようだ。簡単な会話をしたが、特に許可証の提示などは求めなかった。12時半には蚊の発生し始まったTHに戻ってきた。本部に連絡し、3日間の行動は終了。