Kibbie Ridge・Mercur Peak・Cherry Creek・
Emigrant Wilderness/Stanislaus National Forest・Yosemite National Park
標高 4,700-8,100フィート付近
2005年7月2,3日


いよいよ7月の連休がやってきた。Forest Serviceの方から今週末に誰かKibbie Ridge方面にパトロールに行く人はいない?と依頼が出たので、早速名乗り出る。数日前には購入した小型無線機が手元に届く。小道具でモチベーションもかなり上昇。予定は土曜にKibbie Ridgeを登り、(真偽は不明だが、山で悪さをすると言われる)KayakerがたむろするLoad Meadowに入り監視、次の日はKayakerの様子を見ながらCherry Creekを下るというもの。まず朝に、挨拶がてらGrovelandのレンジャーステーションに立ち寄り、トレイル許可証の発行状況を尋ねた。担当のLindaとBettyが親切に教えてくれる。驚いた事に、許可証はたった二つしか出ていなかった。一方、彼女らはKibbieトレイルの雪の状態を聞いてくる。かなりの問い合わせがあるらしいが、全くわからず困っていたという。3週間前の様子を伝え、明日の帰りに立ち寄り、最新の様子を教えるよと約束する。写真はGroveland Ranger Station(7月3日に撮影)。

参考地図



Cherry Creekダムのところまで行くと、キオスクにYosemite National Park Policeらがたむろしていた。車を止めて挨拶に行く。さすがLE(Law Enforcement)、ハンドガン、棍棒、無線機を腰まわりにジャラジャラとぶら下げている。これからKibbie Ridgeを登りパトロールに行くんだけど、Kayakerを見かけなかった?と訪ねると、ネガティブな答えが返ってきた。彼らは連休中の花火、鉄砲遊びに対して警戒しているようだ。何だかんだと話をして別れる。Tは自分が正式の職員ではなかったのを見破られなかったことに喜ぶ。やはり制服と、手に持った無線器の効果は偉大だ。車をCherry Creek THに止め、Kibbie THを目指し歩き始まる。写真はKibbie Ridge途中のYosemiteとStanislaus National Forestの境界でのスナップ。


Kibbie Ridgeトレイルは、たかだか2,500ft.の高度差を9マイルの距離をかけて、だらだらと登っていく。出発が10時だった事もあり、かなり暑かった。途中で下ってくるBackpacker三人組に出会う。Styx PassでMountain Lionを見たぞ!とうれしそうに話しかけてきた。Load Meadowの蚊はどう?と聞いたら"Pretty Bad"という答えが返ってきた。この時点で、Kayakerもいそうになかったので、予定を変えてCherry Creekを時間が許す限り下る事にした。4時間半もかけてどうにかKibbie Ridgeを登り終えた。左手にあるMercur Peak(8,096ft.)がかなり気になったので、荷物を置いて空身で登っていくことにした。Cherry Creek(写真)がよく見えた。


Styx Passを越え、Load Meadow(Cherry Creek)へと下っていく。Load Meadowのプールから溢れて流れ出す水の量は、2年前の7月の連休に見たときに比べ、かなり多い。



Cherry Creek上半分の核心部。水際のすぐ横(写真左側)をトラバースしていく。


7時近く。かなり日が傾き、谷の一部は陰が射し始まる。


結局8時まで歩いていた。急いでテントを設営、体を水で拭く。お湯を沸かして夕食を食べ始めたら、蚊が突然湧いてきた。急いで蚊帳を取り出し、被って食べる事にした。夕食が終わる頃、ぽっと突然暗くなったので、すぐテントに入り寝た。夜中に外を見ると、天の川が真上に見えていた。月はまだ出ていない。が、星明りで回りはぼーっと明るい。そういえば2年前もそうだったと思い出す。翌朝は4時半に起床、ヘッドランプの明かりでテントを撤収し、朝飯のお茶漬けを食べる。そのうち上弦の細い月が、山から出てきた。赤い火星もまだ見えている、やがて空は一気に白み始まった。5時15分には出発、三時間で駐車場へと戻る。結局三人に出会っただけの期待はずれのパトロールであった。
帰りに再びGrovelandレンジャーステーションに行き、今日担当の二人に、トレイル状況の報告をしていく。ヨセミテ方面へ向かう120号はかなり交通量が多かった。