Geocach Removal
Emigrant Wilderness/Stanislaus National Forest
標高 8,000-9,000フィート付近
2005年8月20日


Geocachingという遊びがある。これはWeb(http://www.geocaching.com)で公開されているGPSの座標の場所に行って、そこに隠されている小箱(タッパーなど)に自分の小物やメモを置いていくというもので、GPSを使った宝探しともいえる。見つかりましたとWebにコメントも書き込める。ところが最近、この遊びがWildernessの中にまで広がりつつあり、極論だが、放っておけばWildernessのいたるところが小箱だらけになってしまう可能性もある。また、繊細な土壌のところに多くのGeocacherが訪れると、いろいろと問題も出てくる。Lake Tahoe付近を管理するForest Serviceは最近これらの小箱を回収し、所有者にコンタクトをとり始めた。Stanislaus National Forestもそれに習い、去年立ち消えになってしまったままの回収プログラムを、再び立ち上げることにした。早速WebでEmigrant Wilderness内を調べて見ると、3箇所に小箱が置かれているようだ。うまくルートを繋げば往復24マイルで、全て回収できるだろうと、今日は宝探しに出かけることになった。

参考



Crabtree THからPine Valleyに入り、ひたすら11マイルの谷沿いのトレイルを真東に進んでいく。4時間弱でやっと最初の目的地Wood Lakeに到着した(写真)。宝は奥の岩のところにある。岩場に着いてからGPSを出し、座標にぴったりと合う位置を探し、その周囲の岩の隙間などを探した。するとタッパーが見つかった(写真最上)。


Wood Lakeから北上、別のトレイルに入り真西に進んでいく。写真はDeer Lake。今回は荷物が道中増える予定なので、大き目のパックを背負ってきた。


Gem Lakeの宝を見つけたところ。ここでは30分近く探し回る羽目になった。タッパーは、灌木で覆われた岩の下に巧妙に隠されていた。

三個目は蓮がぷかぷか浮いた湖の、水際2メートルほどのところにあった。持ってきた水100oz.も尽きたので、虫が泳ぐ湖水をフィルターで漉して補給し、粉末ゲータレードを混ぜる。このあとすぐ女性2人組のバックパッカーに遠くから声をかけられた。しばらくすると、突然日本語で話しはじめた。日系三世で、今日が初めてのバックパッキングとのこと。思わずびっくりする。トレイル・水・熊・天気などについて聞かれる。あとはひたすら歩き、5時半THに戻る、9時間半の行動だった。