Grand Canyon of The Tuolumne Riverへの下降路探査
PART 2
標高9600ft
Yosemite National Park
2005年11月20日
Muirは1871年9月、11月、そして72年9月と三度、Tuolumne渓谷へ降りている。71年の二つの記録は雑誌に投稿され、その詳細が明らかである。
しかし72年の下降は、彼の日記にわずかしか書かれていない。それには、Mt. HoffmannからTen Lakes付近に来たこと、Glen Aulinの5つの滝を見ていること、
再びMt. Hoffmannに戻ったとある。しかし、どの谷を下ったかはまったく触れていない。地図や文献を検討した結果、
Ten Lakesから北に伸びている谷を下ったとしか考えられない。ということで、今日はそのルートの見学をしてみることにした。
Yosemite Creekの駐車場からTen Lakesトレイルを使い分水嶺に上る。そこからトレイルを外れ、凍ったメドウ(写真)を北に進む。
メドウを越え、北側斜面にはいると雪が出てきた。ゲイターを付けて進んでいく。ヨセミテ北部の山々が見え出してきた。小さな岩場を越えると、
突然Tuolumne渓谷が目前に現れた。思わず「おお!」と声を出してしまう。地図では谷底まで4,000ft. しかしそのスケールが良くわからない。
すぐ足元の岩場は雪が積もっていやな感じ。しばらくどうしようか考えていたが、とりあえず下ってみることにした。
途中で撮影した谷底、Muirゴルジ上流付近が見えている。
1,000ft.ほど下ったところが最低到達地点。ここで記念撮影。特に技術的に難しいところはなかった。
地図では谷底に近いほうが傾斜が急なようだが、残念ながらここからでは確かめようがなかった。
下ってきた斜面をゆっくりと登り返す。
下降開始地点に戻り記念撮影。後は誰もいない静かなYosemite Creek Basinを戻る。