Union Point(YNP)

2015年01月03日




4Mトレイル中腹にあるUnion Point直下の展望台は、Half DomeをはじめYosemite Valleyの著名な岩壁、ドームなどがすべて見渡せる便利なところ。 アプリケーションソフトによると、今日ここでの日の入りは16時54分で、そのとき方位74度、高度8度の位置に月齢14(満月の98%)の月があるとのこと。 地図で72、73、74、75,76度の方向に線を引くと、月がHalf Domeに接するのが見れそうな雰囲気。 ソフトが、標高6,000フィートを考慮して月の位置を計算しているのか気になった。地図を見ていても仕方がないので、行って確かめることにした。


ゆっくり歩いて日の入り一時間ほど前に到着。汗でぬれた背中を日差しで乾かす。日陰は寒くていられない。


4時半ごろに日がかげる。Half Domeがよく見える側に移動して、カメラをセットしているとClouds Restの前衛峰右横に月が上り始まる。 4時42分。地図では方角71.5度、ソフトによると高度は6度。


4時48分。日の入り間近。方角73度、高度7度。軌道を予測すると、月がHalf Domeにタッチする可能性はなさそうでちょっとがっかりした。


4時53分。日の入りまで一分。Half Domeのトップに弱い光があたるだけ。


5時2分。月は明るくなり、日のあたらないHalf Domeを写すのはカメラにはつらい(肉眼ではもっと明るくみえている)。 方位75度、高度10度。月の高さがHalf Domeと同じになった。
[ 家に戻って計算 ] 撮影地点からHalf Domeの頂上までの水平距離は16,000フィートで標高差は約2,800フィート。 頂上を見上げる角度Xとの関係は、三角関数のtan(X)=2800/16000であらわされる。 電卓で逆タンジェントを計算するとXは9.92度となり、かなりソフトの計算値と合っているよう。


5時15分:方位76度、高度12度。月とHalf Domeの詳細を一緒に撮れる時間帯は過ぎてしまった。これでお開きとし、記念撮影をして下山開始。